さっぽろ北部認知症連携の会からご挨拶
平成23年6月、認知症患者が確実に増加する見通しの中で、東区において、認知症を積極的に診療していく体制整備が遅れているうえ、多くの先生方向け勉強会の機会がほとんどなかったこと、認知症患者掘り起こしの拠点となるべき地域包括支援センター・介護予防センターにおいても業務多忙などの理由で活動が低迷していたことなどから、認知症診療を行っている先生方やかかりつけ医機能をお持ちの先生方の間で危機感を共有する場ができ、「東区認知症連携の会」が設立されました。 医師、看護師、ケアマネージャー、ケアワーカー、民生委員、町内会代表者、支援センター・行政担当者、患者家族等関係者すべてが参加できる会とし、在宅療養支援協議会等既存の関連の会との連携で事業(医師・ケアスタッフ向け講習会、市民公開講座の開催等)を開始しました。その後、札幌市医師会東区支部からのご支援をいただけることなり、加えて薬剤師会支部、歯科医師会支部にも順にご賛同いただき、協働で認知症に関する医療介護関係者の研鑽や市民への啓発を主体に、広い取り組みが始まりました。 平成30年12月には、医療圏が隣接する北区支部の先生方をはじめ関係者の方々の同意を得て、「さっぽろ北部認知症連携の会」と改称して、現在に至っております。 専門医とかかりつけ医間の連携のみならず、患者家族を支援する関係者間の密な連携を行いつつ、年2回の関係者向け研修会・年1回の市民向け講演会を開催しております。 今後とも、北区東区の関係者の皆様のご支援ご協力を宜しくお願い申し上げます。さっぽろ北部認知症連携の会 代表世話人
札幌禎心会病院 徳田 禎久